科学教育

科学教育の概要

観測体験
高校生宇宙観測体験教室
科学体験
親子科学実験教室、自然観察会、理科研修
観望会
手作り望遠鏡教室、天文教室
講座・講演会
公開天文台、サイエンスカフェ、記念講演、生涯学習、観星会

宇宙及び天文学は広く関心の高い分野であり、この利点を活かして電波望遠鏡施設を活用した多様な科学教育を展開する。2万平方メートルにおよぶ広大な敷地に巨大なパラボラアンテナ2基が宇宙を見上げている。敷地に入り、300本のソメイヨシノ桜並木をくぐり抜けると、街中から一気に自然豊かな落ち着いた空間に誘われる想いを起こさせてくれるのもこの土地の魅力である。ここに佇む宇宙電波館において、これまでに親子科学体験教室、自然観察会、手作り望遠鏡教室、高校生宇宙観測体験教室、小学校理科の指導力向上研修、科学講演会、公開天文台など、小学生から市民を対象に幾つかの取り組みがなされてきた。

21世紀の科学のあり方として以下の提言がある。「科学は人類全体に奉仕するべきものであると同時に,個々人に対して自然や社会へのより深い理解や生活の質の向上をもたらし,さらには現在と未来の世代にとって,持続可能で健全な環境を提供することに貢献すべきものでなければならない。今日、科学の分野における前例を見ないほどの進歩が予想される折から、科学的知識の生産と利用について、活発で開かれた、民主的な議論が必要とされている。科学者の共同体と政策決定者はこのような議論を通じて、一般社会の科学に対する信用と支援を、さらに強化することを目指さなければならない。」(科学と科学的知識の利用に関する世界宣言)(1999世界科学会議(ブダペスト会議)) 宇宙の研究分野では、巨額な施設が使われており、とりわけ、一般社会の理解と支援が求められている。茨城大学宇宙科学教育研究センターにおいても、国立天文台,地元の自治体(高萩市,日立市,茨城県)と連携協力し,大学教員,学生,小中高の教員,生徒,企業の技術者及びそのOBなどの人的交流を広め、科学を楽しみ、理科の素晴らしさと大切さを知る人たちとの関わりを広めていきたいと願っている。